カラスのフンってどうして白いんだ??
はじめに
目の前を通り過ぎたカラスが、華麗に用を足していきました。
それは純白のヨーグルトでした。
KOTOは思いました。
「なんで君のはそんなに綺麗な色をしているんだろう。
ぼくのは泥のようにずっと汚い色をしているのに。」
さて、今回は皆さんを排便のファンタジアへお招きいたします。
鳥のフンの正体
いったんフンの話の前に、あなたは鳥がオシッコをするのを見たことがありますか?
私は調べるまで考えたこともありませんでしたが、冷静に思い出してみると、見たことのある人はいないのではないでしょうか。
それもそのはず、鳥の体には膀胱がありません!
構造的に、実はウンコとオシッコの通り道が途中で合流しているのです。
つまり、私たちがフンとして認識していたあの白い物体は、正確に言うと「糞尿」だったということになるのです!
オシッコの色と体の作り
とは言っても、その「糞尿」はなぜ白いのでしょう。
それは、鳥のオシッコに含まれる「尿酸」という物質の結晶があの色の正体なのです。
この尿酸という物質は、オシッコを作る過程で出て来るアンモニアから作られます。
このアンモニアというのは、きっと誰しも理科の実験で嗅いだ、あの臭いやつです。
アンモニアは体に毒なので、害のない尿酸に変えて排出しているのです。
人間をはじめとした哺乳類などは、有害なアンモニアを無害な”尿素”に変えてオシッコと一緒に排出します。
どうして鳥は尿酸で、人は尿素と違いがあるのでしょう。
これは、その2つの性質の違いによります。
鳥の尿酸は水に溶けにくく、
人の尿素は水に溶けやすいという違いがあります。
人は膀胱があるので尿素をオシッコに溶かしてある程度しばらく貯めておけますが、鳥は膀胱を持っていないため、すぐに排出する必要があります。
全ては繋がっていたのだ
ではなぜ鳥は膀胱を持っていないのでしょうか。
空を飛ぶ上で、体は軽い方が有利です。
なので鳥にとって膀胱にオシッコを無駄に溜めたまま飛ぶことは、無駄に荷物を持ったまま飛ぶことになります。
なので、鳥は余計な膀胱を持たずにフンと一緒にオシッコをこまめに排出することで、大空を飛び回っているのです。
鳥の糞尿は白いこと、膀胱がないこと、空を飛ぶこと。
これらは全部繋がっていたのです。
(ちなみに)人のウンコの色の正体
我々の人間の便の色の正体は「ビリルビン」や、それが分解されて酸化した「ステルコビリン」という色素です。
そしてこれらは、元を辿れば実は血液から出来ているのです。
血の赤い色の正体は、血液に含まれる赤血球のヘモグロビンという色素です。
このヘモグロビンがその役目を終えると、肝臓で分解されてビリルビンになり、腸を進んでステルコビリンになり、最終的にウンコの色になります。
おわりに
この記事を書くにあたって、無駄に多くの糞尿の画像を見てしまうことになりました。
無駄に気分を悪くしてしまいました。
きっと皆さんの中にも、無駄に糞尿の映像を想像してしまい、気分を悪くしてしまった方もいるかもしれません。
大変申し訳ございませんでした。
ここで最後に、美味しい食べ物の画像を貼ることをもって、その害された気分を少しばかり中和して差し上げたいと思います。
昨日食べた、美味しいチキンカレーの画像です。
…いかが…でしたでしょうか…?
少しばかり気分が良くなったのではないかと思います…!
それではまた!(逃
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