未来の授業スタイルが面白すぎる!?〜今最も話題の"ICT教育"とは〜
はじめに
先日、「高大接続システム改革会議から考える『国際バカロレア認定校でのICT・ポートフォリオ活用』」というイベントに行ってきました。 https://senseiportal.com/events/36343
長いタイトルなのですが、簡単に言うと「ワクワクドリームスーパーファンタスティックな授業スタイルの最先端」を勉強してきたっていう感じです。
ということで今回は理科ではなく教育についてのテーマです。
今話題の「ICT教育」って一体どんなものなのか…紹介していきますよ!
ICT教育とは何か
まずICTとは、Information and Communication Technology の頭文字を取ったものです。日本語では情報通信技術と訳されます。
つまりICT教育とは「学校現場にタブレットやPC、電子黒板を導入して指導していく教育」という意味なのです。
さて、学校現場にこれらを取り入れるとどう変わるのでしょう。
私がこれを聞いた時、ひらめいたのはこんなところです。
・なんとなく授業が楽しくなりそう
・紙が要らなくなって、スッキリ楽になる
と、まあ最初は正直この程度の認識でした…。
もちろんこれも大きな要素なのですが、ICT教育の真の価値はこの先にありました。
学びのプラットフォーム「学習SNS」
私が思うにICT教育の1番の大きなメリットは、この「学習SNS」にあると思います。
学習SNSとは、TwitterやFBなどのいわゆる普通のSNSとは違って学習に特化したものです。
生徒や先生はこれにログインすることで、各々使えます。
機能としては”掲示板”や”コメント欄”、”チャット機能”などがあって、クラスや科目ごとに整理されています。
これらをうまく利用することで、ものすごーく化けるのです。
チャット機能で話し合いが活発に
例えばグループで話し合いをさせて、従来であれば話し合ったことを黒板に出てきて書かせて共有していました。
…割とこういうのって、書き終わるまでの時間がバカになりません。
しかしチャット機能を使って話し合ったことを送信すれば、一瞬でスクリーンで共有出来ます。
黒板に書く時間短縮ができれば、その時間をより深い議論することが出来るのです。
掲示板でさらなる学び合い
掲示板機能を使えば、生徒間での学び合いも出来ます。
例えば家に帰ってでも、引き続き友達とグループ学習ができます。
またわからないところを質問したら先生だけでなく、友達や先輩が教えてくれたりします。
さらに言うと、他の学校の生徒も交えて討論することだって出来ます。
学級・学年・学校を超えた学び合いなんて、ステキな事だと思いません…?!
色んな学習が記録される
様々な学習がデータとして記録されていることで、生徒も教師もいつでも振り返ることができます。
教師が翌年また授業を作るとき、去年生徒はどんな発言してたかな…と思ってもパッと見ます。
他にも授業で生徒に話し合いをさせた後に、
「実は去年、君たちの先輩にも同じような質問をしました。さて、先輩たちの意見はどうだったでしょう?」
なーんて言って、知り合いの先輩が真剣に答える動画が流れたりしたら、ちょっと面白いと思いませんか…???
教師間、保護者等との情報共有
ここまでの機能を生かすと、他の教師や保護者も授業に参加することだってできます。
同じ教科の教師間で情報を共有することで、手厚い学習支援が可能となります。
他教科で共有すれば他の教科での生徒の様子が把握でき、きめ細かい指導も可能となります。
保護者にとっては、授業参観以外にも子どもの学校での学習を観察できることになります。
他にも、高校と大学を繋げる「高大接続」という言葉が今とても注目されています。
この観点から言えば、大学の教授等の有識者の方をチャットや掲示板に招いて、授業を活発化させる事だって可能なのです…!
これらの様に、従来では絶対に実現出来なかったような事も、ICTは可能にしてしまうのです…!!!!!
現状と課題
ICT教育は今とても注目されていて、発展しつつある状況ではあるのですが、それでも問題は山積みです。
上記の様なことが実現している学校は、今はほんの一部なのです。
金がかかる
そもそも日本って、実は他の国と比べて教育に対してめちゃケチだという事を知っていますか?
先進国の中では教育にかけるお金がほぼ最低なのです。
実際生徒用のタブレットを導入していない学校はおよそ”9割”と、生徒全員が1個ずつタブレット持つ様な状態には程遠いですね…。
安全上の問題
様々な学習記録をデータ化すると、まず不安に思うのが情報流出等の危険性です。
これが起こらない様に徹底することがまず必要ですね…。
ただ、過剰に情報セキュリティを重視するあまり、学校でのWiFiやクラウド自体を禁止としている自治体もあります。
仮にセキュリティ面である程度クリアしても、こういった古い考えのルールを改正することも大きな課題となってきます。
おわりに
ICT教育をはじめとして、教育を変えれば当然子どもは変わります。
将来の日本を、いや将来の世界を作っていくのは、今の子どもなのです。
つまり「教育を変える」ということは「世界を変える」ということだと、私は考えます。
とはいえそんな大きなものを変えようとしても、1人の力では限界があります。
この記事を読んで頂いたあなたも、このことについて少し考えて頂けたら嬉しく思います。
シェアボタンも作ったので、ぜひ拡散してください…!
『先生が皆くらいの時は、
僕らの先生がチョークっていう白いペンみたいなやつで、黒板っていう大きな板に書きながら授業してたんだよ〜
もちろん生徒だってタブレットなんてなかったから、普通の紙のノートにシャーペンで必死こいて書いてた頃があったんだよ〜』
教師がこんな笑い話ができる時代が来たらいいですね。
いや…そうしていきましょう!!!!!